2022.02.02 (Wed)
「冥王星」の名付け親

冥王星
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水・金・地・火・木・土・天・海・冥
太陽系の惑星を内側から並べるとこうなる。
いや、冥王星は、2006年からは「準惑星」の扱いだった。
冥王星を発見したのは、アメリカの天文学者、クライド・トンボー(1906~1997)。
1930年2月18日のこととされている。
発見したら、名前が必要となる。
ミネルヴァ(Minerva) 、クロノス(Cronus) 、プルート(Pluto)などの候補から選ばれたのが、「プルート (Pluto)」だった。「プルート」とは、ローマ神話における冥界を司る神だ。
今度は、日本語の名前が必要になる。
では、ここで問題。
日本では、この「プルート」に何という名前を付けたでしょう?
はい、それは、「冥王星」です。
では、「プルート」に「冥王星」という名前をつけたのは誰でしょう?

野尻抱影
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「冥王星」の名付け親は、野尻抱影(のじり ほうえい、1885~1977)です。
そうか、この人か!――と思いました。
私は、星や星座、その伝説などを読むのが好きです。野尻抱影はそんな本をたくさん書いているので、私は何冊か読んでいたのです。
だけど、野尻が命名だとは知りませんでした。
冥王星が発見されたのと同じ年、1930年の10月に、「科学画報」という科学雑誌で、この名前を紹介したそうです。
ちなみに、中国でも「冥王星」と呼ばれています。
もうひとつちなみに、野尻抱影の弟には、『鞍馬天狗』で有名な作家の大佛次郎(おさらぎ じろう)がいる。
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