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2019.04.14 (Sun)

病膏肓に入る


   どこで撮った桜なのか、思い出せない!
    ※画像をクリックすると、大きな写真を見ることができます。


 久しぶりの「故事成語」です。
 今回は、コレ。

   病膏肓に入る

「やまい こうこうにいる」と読みます。
「入る」は、「はいる」とは読みません。

 私、むか~しからこの言葉がわからなかったのです。
 意味はもちろん知ってますよ。
 病気がひどくなって、もう治療ができないほどであることを言います。
 また、物事に熱中しすぎて、抜け出せないほどになる場合にも使います。

 私がわかならいのは「膏肓」です。
 病が「膏肓」に入るというのはどういうことなのでしょう?
「高校に入る」のならわかるのですが……、いや、わからんか、やっぱり。
 一体、何十年わからないままにしていたのでしょう。調べねば!

【 続きです! 】


 まず、この言葉は、「病」を擬人化しています。
「病」は、移動可能なのです。

 BC581年、晋の景公が病気になり、倒れます。
 秦から有名な医者を呼びます。

 その医者が到着するまでに、景公は夢を見るのです。
 病気が2人の子どもになって現れました。
 その2人が相談します。こんな感じです。

「やべ~ぞ、やってくるのは名医だ。やられちまうぞ!」
「いやいや、膏の上と肓の下に隠れていれば大丈夫さ!」
「膏の上」とは、横隔膜の上の方のこと。また、「肓の下」とは、心臓の下の方のこと。

 やってきた医者は、診察の後に言います。
「病は膏肓にあります。もはや手遅れです」
 景公はこれを聞き、この医者が確かに名医であることを理解し、たくさんのお礼をして帰国させたそうです。

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テーマ : 中国古典・名言 - ジャンル : 学問・文化・芸術

タグ : 横隔膜景公膏肓病膏肓に入る故事成語

00:10  |  言葉  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

Comment

宇美浜りんさんへ

こんばんは

りんさんが、「これに感動しました」と書いておられることに、同感です。
そうですよね。
ちゃんとわかっているからこその専門家。
そうでなくてはという気がします。
星田直彦 |  2019.04.17(水) 23:13 | URL |  【編集】

断る勇気も必要

>この医者が確かに名医であることを理解し、たくさんのお礼して帰国させたそうです
これに感動しました。「治せないから駄目な医者だ」と考えてしまう人もいると思いますが、病気の状況と、自分の力量を判断できる名医だ、と考えるのは、さすがですね。
世の中には、無理な頼みごとをしてくる人がいるし、安請け合いして途中で投げ出す人もいます。しかし私は、自分の体調や力量を判断し、出来ないことははっきり断るほうが、あとになって問題が起こるよりいいと思います。
出来ないことや気が進まないことを、はっきりと「その仕事は出来ません」「活動に参加できません」と断るのも、勇気だと思うのです。
進むだけが勇気ではなく、ときには「退却する勇気」が必要であるように、実行する勇気だけでなく「断る勇気」が、ときには必要だと思いました。
宇美浜りん |  2019.04.14(日) 09:52 | URL |  【編集】

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