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2016.09.20 (Tue)

耳を洗う


    ※画像をクリックすると、大きな写真を見ることができます。



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 みなさんは、耳を洗ったことがありますか?
 「耳を洗う」という言葉があります。どうやって洗うのだろうと思います。

 それって、耳の集音部分(耳介)のこと? それとも耳の内部のこと?
 もし、耳の内部のことだとしたら、それこそどうやって洗うのでしょう?

 先日、京都の西本願寺に行きました。
 ここには、国宝の唐門(からもん)があります。
 豊臣秀吉の聚楽第の遺構とも伏見城の遺構とも言われています。
 この唐門を見るために特別な費用はかかりません。

 なかなかカラフルな門です。こういうのを極彩色というのでしょう。
 一日中見ていても飽きないというところから「日暮門」という俗称があります。

 この門の境内側の向かって右側の袖壁(そでかべ)には、滝の水で耳を洗っている許由(きょゆう)という人物が描かれて(というか彫られて)います。
 さて、彼はなぜ耳を洗っているのでしょう?


   ※耳を洗う許由
    ※画像をクリックすると、大きな写真を見ることができます。



   ※耳を洗う許由


【 続きです! 】


 簡単に解説すると……、
 許由(きょゆう)という人はたいへん優れた人物なので、時の皇帝・尭(ぎょう)から帝位を譲ろうと言われました。すると、「うわ~、汚らわしいことを聞いてしまった」と、耳を滝の流れで洗ったのです。

 この故事から「俗世間の栄達にとらわれない高潔な心でいる」ことを、「潁水(えいすい)に耳を洗う」、または「流れに耳を洗う」と言います。「潁水」とは、「潁川の水」ということです。

 この話には続きがあります。
 許由のこの顛末を知った巣父(この人もまたスーパー優れた人物)は、そんな水を私の牛に飲ませるわけにはいかないと、帰って行きます。
 それを表しているのが、向かって左側の袖壁です。


   ※牛を連れて帰る巣父
    ※画像をクリックすると、大きな写真を見ることができます。


 ん~、私は全く高潔な人間ではないと胸を張って言えますが、そんな私でもテレビ番組を見ていて「見てしまった、聞いてしまった」と後悔するようなことがあります。そういうときは傷口を広げないために、すぐに消すかチャンネルを変えます。

 さて、唐門の道路側の袖壁には、張良(ちょうりょう)という人の故事が彫られています。
 張良の故事は……、またの機会に!

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テーマ : 京都 - ジャンル : 地域情報

タグ : 極彩色 巣父 許由 日暮門 伏見城 国宝 唐門 西本願寺 耳介 耳を洗う

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